”カラードレスに合わせて作って欲しいんだけど、お願いしていいかな?” 始め彼女にこんなオーダーを受けるとは夢にも思っていませんでした。 彼女と私は20年以上の付き合い。 お互いの実家が徒歩5分の距離だったし、お互いの家は我が家同然。 ほとんど家族、そんな人です。 だからこそ彼女の性格も、好みも全て把握しています。 女性にとっては結婚式は夢であり、ドレスには憧れがたっぷり詰まっている。 そんな人が大半を占めていると思いますが、 彼女はどちらかというとそんなタイプではありません。 普段からマメなタイプではないし、結婚式へのこだわりも特にないなぁーと言っていたので、 準備期間を楽しめるタイプとは言えませんでした。 結婚式って、ただでさえ決めることがたくさんで、 楽しみにしている人でも、心折れそうになることがたくさんあるんじゃないかなぁと思います。 私も自分の時はそうでした。 だからこそ、彼女のことは気がかりでしたが、私の心配をよそに、 マイペースに準備期間を過ごす様子はとても彼女らしかったです。 そんな中、相談されたヘッドドレス。 聞けば、どうしてもレンタルでは気にいる物がなかったとのこと。 こだわりがないからといって、やっぱり心躍るものでないと… 彼女の希望を私が叶えられるのなら、喜んで力を貸そうと思いました。 彼女に限らず、 準備期間を過ごす花嫁様の心配事や、負担をatelierPIIKAが減らせるなら、喜んで手を貸そう。 そういう思いからweddingアイテムのご依頼を受けることを決めました。 誰かに相談することで張り詰めた気持ちも少し軽くなるから。 一人で頑張りすぎないでほしい。 もちろん、私に頼まなくたって素敵なものはたくさんあるし、 オーダーしなくたっていい。レンタルも素晴らしいものたくさんです! ただただ、atelierPIIKAが選択肢の一つになれたら嬉しいなと思うのです。 今回は、カラードレスに合わせるヘッドドレス。 私にとっても初めての試み。 だけど、彼女のためだからこそ思い切って作ることができました。 ドレスにも合わせないといけないけど、 彼女の雰囲気、髪の色にも合うように調節したピンク。 生地を染めることから始めて、ボリュームも調節。 かわいいけど、子供っぽくなりすぎないように。 刺繍で出来たお花と、レースも組み合わせて。 当日の彼女は、彼女らしく、地に足のついたしっかりとした花嫁でした。
だけどとってもしあわせそう。 そんな姿を間近に見られたこと、ほんの少し彩りを添えられたことに私も幸せを感じました。 正反対の私たちだけど、彼女はわたしにとって欠かせない存在。 親友だとか、そういうことはお互いに言わないし、それでいい。 いつだって冷静に、ありのままの私をフラットに見てくれる人はなかなかいない。 お互いに家族を持ち、年を重ねても、友達以上家族未満の関係が末長く続きますように。 結婚、心からおめでとう。穏やかな幸せがずっと続きますように。 制作のことだけを書こう書こうと思うと、 なかなかうまくいかないので、時々はこんなことも書いてみようかなと思います。 旅の楽しさを、面白さを知ったのは、大人になってからのこと。 幼い頃、超多忙な父、フルタイムで働くのもとに育ったこともあり、家族旅行には縁がありませんでした。 大人になり、反動のように遠くへ行きたい気持ちが強くなって、 今では各地をリサーチするのが趣味と言ってもいいほどに。 ついつい旅特集の雑誌も買ってしまいます。 あと、苦手という人もいるけど、一人で飛行機に乗るのも好きです。 長崎は新幹線を使うには不便なので、車か飛行機がほとんど。 一人時間がわりと好きなので、移動中もワクワクが止まりません! とはいえ、一人で旅するというのは、主婦には贅沢なこと。 なので、お仕事の予定を組んでから出かけます。 4年くらい前からは年に1度は関西へ出かけています。 今年は、2月に訪れました。 うめだ阪急本店様で行われた、セッセコンテンポラリー刺しゅう展の開催に合わせての来阪でした。 友人が住んでいるからということもありますが、おかげさまで、atelierPIIKAのお取り扱い店もあります。 神戸、大阪、京都、、、全然雰囲気が違っていて、行く度にそれぞれの場所がどんどん好きになる。 まだまだ知らない場所も、行ってみたいところも沢山あります。 次いつ行けるかわかりませんが、できればお仕事で呼んでもらえるように頑張らなくちゃ! それと、ありがたいことに、夫も旅好き。 結婚式でも、”年に一度は旅行へ行く”ということを誓ってくれました。 変な誓いの言葉だし、もちろん参列者の皆様には笑われたんだけど、 3年経った今でもきちんと守ってくれています。 夫婦旅では、宿泊先はちょっといいところを選びたい。 ちょっといいところなんて、1泊しかできないし、超高級リゾートというわけではありません。 小さなホテルやコテージでゆっくり過ごせたり、のんびり温泉に入れたり、 私たち二人の条件は、派手ではなくとも、ゆっくり贅沢な時間を過ごせることです。 だからこそ、日々の生活では節制を心がけ、地味な暮らしをすることにしています。 本当に地味。地味なのです…!笑 旅に出るということ。 日常から離れ、思い切りリラックスすること。 私にはそれだけでなく、制作へのインスピレーションも旅先でもらっています。 欠かせない、本当に欠かせません。 私が今一番行きたいところは、 長野県と、岐阜県。 海外だと、白夜のフィンランド、ポートランド、もう一度パリへも。 気がはやいけど、老後はたくさん旅に出ようと決めています。 それまでに、お仕事でもたくさん旅に出られますように。 旅するようにお仕事をして、いろんな場所で、atelierPIIKAを見てもらう。 これが私の夢のひとつです。 叶えられるよう、今日も私は針を持つ。 今年京都で念願の着物散歩。アンティーク着物の美しさにハマってしまいました。 着付けも勉強したいなぁ。 大分県の湯布院塚原高原にある、forest in born。
夫婦旅は貴重な年に1度のチャンスなので、基本は同じところへは泊まらないのですが、 こちらへは2度お世話になりました! 恋人や、夫婦でのんびりと。とてもオススメです! 2月から今までのこと。 大阪、阪急うめだ本店様で行われた、セッセコンテンポラリー刺しゅう展に参加。 昨年に引き続き、2度目でした。 2度目にして初めて会場へ足を運び、約半日店頭へ立たせていただきました。 会場の雰囲気を肌で感じることができたのは、日頃お客様になかなか会えない私には貴重な経験。思い切って行ってよかったです! せっかくだから、 お世話になっている、神戸市のBROOCHさま、芦屋市のSPACE Rさまにもお邪魔いたしました。 スッタフのみなさんが温かく迎えてくださるので、なかなか伺うことはできなくとも、いつもほっと安心できます。 ご縁をいただけて幸せだなぁと思うばっかりです。 そして、戻ってすぐに、ヘッドドレスをお作りした花嫁さまのお式。 カラードレスに合わせるためのヘッドドレス。 初の試みでしたが、友人からのオーダーということもあり、思い切って作ることができました。 この詳細はまた後日。改めてご紹介いたしますね。 そしてすぐに3月になり、夫の仕事の都合で3度目の引っ越し。 物件探しから、荷造り、新居への入居であっという間に1か月経っていました。 転勤族は飽きなくていいかなぁと思っていましたが、度重なるとなかなか辛いものがあります。 でも、気持ちを新たにリスタートを切れること、そして、一から物と向き合い、身軽になれるのは心のデトックスになるのかなぁと感じていて、面倒は多いけど、案外楽しんでいます。 そんなこんなで4月。 桜が満開になった先週は、久しぶりに店頭に立ちました。 長崎市のkurasu no motoさまのPOP UP SHOP内で、atelierPIIKAのブースを設けていただきました。
金、土、日の3日間でしたが、私は金曜の1日だけお手伝いさせていただきました。 加えて4/15・16の2日間は、護国神社の庭フェスというイベントがあります。同じくkurasu no motoさまのブースで、お客様をお迎えいたします。 準備期間はあまりありませんが、一生懸命頑張ります! ぜひぜひ足をお運びください。 その他にもたくさんのことがあった2か月。 あっという間だった2か月をやっと振り返る余裕が生まれてきましたので、旅のことなども綴ってみようと思います。 |